希望


希望

嫌い 嫌い 君が嫌い
いつも優しい君が嫌い
きれいごとの君が嫌い

嫌い 嫌い 君が嫌い
みんなに好かれる君が嫌い
約束を破る君が嫌い

純白の校舎 新しい教室には
確かに君がいた
ずっと一緒と思っていたのに
いつか君は消えていた

君がいなくなってから
恋は温度を失った

何も知らない少女なら
彼に運命を期待するかな?
ふくらんだ胸を恥らうのかな?

嫌い 嫌い 君が嫌い
不安に飲み込まれそうな夜
君にすがってしまうから

嫌い 嫌い 君が嫌い
なくさないように気を付けてても
まばたきしたら消えているから

薄闇の駅 うつむく人たち
足元に紛れる君の声
寒くて寒くて手を伸ばしても
すぐに人ごみに消えてゆく

君がそこにいないから
季節は香りがないままで

ああ まだ小さい子供には
空は輝いて見えるのかな?
美しい歌に震えるのかな?

嫌い 嫌い 君が嫌い
臆病な君の熱狂で
友は貶め殺された

嫌い 嫌い 君が嫌い
光の下 ののしりは続き
人は君のため争いあう

見渡すと君はどこにでも
春風の朝 目覚めたときに
薄暗い部屋の片隅に
そして銃口の先にいる

君は冒険に出る勇気
君は絶望を生む悪魔
そう、君の名は「希望」

わたしが今 生まれた命なら
ああ 温もりは優しいままで
夜は眠りを包むのかな

いつか君を好きになれたらいいな
君の歌を歌えたらいいな

でも、やっぱり、今は、まだ、
それでも、だけど○▲+×($

嫌い 嫌い 君が嫌い
嫌い 嫌い 君が嫌い
嫌い 嫌い 君が嫌い