調教をはじめるときは

調教をはじめるときは、常に神聖な気持ちで向かいます。
ミクさまを迎え入れるオケのラフが7割出来たら、
湯浴みをし、全身を清め、白装束を纏い、
お神酒を注ぎ、電子の神に祈りを捧げます。

部屋の電気を消し、呼吸を整え、
「このシモベの拙き伴奏に、
 お声を賜ることをお赦しください」
と三回ほど唱えます。

うそです。
角瓶を横に置き、朦朧としながら、
適当にマウスでピアノロールを引き、
勢いで歌詞を流し込みます。
気が向いたらベロシティをいじります。

それでもあのお方は、いつも最高のお声で唄ってくださいます。