落語心中を観るうちに、お、そうか、という感じで、芝浜とかそこらへんの古典落語をいろいろ観て、その流れで今日、思いたって浅草演芸ホールに行った。
私が入ったのは第一部の最後。お目当は第二部の春風亭小朝。11時半に入ったので、なんとか座れましたが、12時過ぎる頃には立ち見が出てました。
落語は、完全に「にわか」なので、何も詳しくないのですが、寄席に行きゃそんなことはどうでもいいですね。初席、ってのが、いつもの寄席のスタイルではなく、入れ替わり立ち替わり、多くの芸人が顔見せよろしく、極めて短時間でネタをやって帰っていく、って感じなんだ、というのも、観てればすぐにわかります。
もともとYoutubeで優に一時間はあろうかという古典落語を観て、そうそう、これこれ、と思いながら、その勢いで来てしまったので、ほんの五分ほどのネタで入れ替わっていく初席の、煌びやかではあるけど、芸をじっくり堪能するという感じにはならない舞台に、ああ、そうか、初席ってのは、こういう感じなんだ、と今更ながら学びながらも、うーん、休日にこのせわしなさを味わいに来たのではないんだけどな、なんて贅沢なことを思ったりして、それはまあ、自分の勉強不足なんで、これは場の雰囲気にまかせて楽しむのが粋ってもんですな。
終わった後は17時までドリンク全部250円の店で昼から飲んで改めて浅草という街の面白さ、魅力を堪能して帰ってきました。
まだまだ、未体験の面白いものって、たくさんあるなと。
それでいま「デュラララ」ってのを、今更ながら観直してるんですけどね、やっぱり面白いですね。実は大したことは起こっていないんだけど、街の景色も物凄く既知のものなんだけど、首からモヤッとしたものが出ている艶かしく肉感的な妖精ひとり登場させただけで、すべてが未体験な感じになる。
都市伝説のくせに、実体化しやがった、って感じ?
これこそ、実写でやられたら、つまんないだろうなー、って思う。
シュタゲのアキバ、デュラララのブクロ、オカルティックナインの吉祥寺、トーキョーグールの20区や11区というあたりの都市論、誰か詳細に分析してくれないかな。