肉とラーメンだけをひたすら食べるダイエットを考えた

a698460b-90a2-49a4-9a19-d17382699587

どうやら、太り始めている。

でも、肉とラーメンを食べることは、やめたくない。絶対に。

「肉、ラーメン、ダイエット」で検索してみたが、まあそんなダイエット方法、あるにはあるけど、どれも眉唾な感じ。

最近のダイエットは、食べたいものを食べる、我慢しない!と銘打った怠惰な人向けのものが多い。

でも、どうやら食べる順番は工夫しなければならないし、食べ過ぎたら翌日控えなければならないらしい。

挙句、具に野菜を足せ、とか、汁は絶対飲むな、とか、どこかで、必ず、好きなことを我慢させる方向に向かう。

確かに恐らく、欲望を、全部肯定したダイエット方法は、ないのかもしれない。

それでもわたしたちには、譲れない欲望がある。それだけは、全部肯定したい。そうでなければ、死んだほうがましだ。

肉とラーメンをひたすら食べることを肯定したダイエット方法は、ないものなのだろうか。

肉もラーメンも、こってりカロリーが乗っかってて、栄養バランスが超悪いところが、まさに快楽中枢を刺激するのだ、きっと。

だから、油を減らすとか、汁を飲み干すなとか、肉なら牛より鶏の方がいいとか、そんなものは全部、我が欲望からみれば邪道だ。全部食いたい。ひたすら食いたい。

本質的な欲望を、我慢してはならない。それがリバウンドという最悪な結果をもたらすということは、数々の先輩たちが前例として示している。

絶対的に、欲望を肯定する。

その代わりに、他のものは一切食わない、というのはどうだろうか。

肉と、ラーメンしか、食わない。

昼はラーメン、夜は肉。

朝は、どうせ起きられないし、テンションも上がらないから、食べない。

めちゃお腹がすいたところで、昼、がーっと、ラーメン。

ラーメンって、意外と具も多いし、基本の栄養素は全部入っている。毎日、昼はラーメン。

夜は、野菜も魚もご飯も食べない。ひたすら、肉(と、酒)

昼に、こってりラーメン食べてるから、夜の肉は、自然と量が減るような気がする。

たまに野菜とか食べようと思わないことが肝心。そうすると、味も、胃の調子も、中和されて、夜もたくさん食べれてしまうかもしれない。

夜は、大好きな、肉に、集中する。

焼き鳥屋なら、お通し食べずに串盛だけ。
ステーキなら、付け合せのポテトやバターソテー全無視。
たとえフルコースに出逢っても、肉以外には目もくれるな。

好きなものしか食べない。
昼はラーメン、夜は、肉。

重要なのは、好きなものを我慢して、嫌いなものを取り入れてバランスを取る思考から、好きなものだけを選びぬき、嫌いなものを徹底して排除する思考への切り替えだ。

好きなもの「だけ」を研ぎ澄ます。

いま、ラーメンと肉を引き合いに出しているが、これはもちろん、寿司でもいいし、餃子でもいい。

とにかく、それ以外食べない。

好きなもの「だけ」を研ぎ澄ます。

これがこのダイエット法の極意だ。

まず、好きなものしか食べない、という絶対的に形式化されたフェーズを突き抜ける必要がある。

そのうちに、なぜ自分がそれを好きなのか、という哲学的な問いが啓示として天から舞い降りてくる。

実に、人生のすべてに対する問いかけような、本質的な疑問だ。

ここに至って初めて人は、生きることの意味と、食べることの意味を知る。

生きることの豊かさと、食の豊かさを知る。

そして自然と、いつのまにか酒の肴に、たまには魚や野菜もいいかなと、こころから欲する瞬間が生まれる。

ここに至るまでに君は、好きなものを好きな量だけ食べるという享楽の中を通り抜けてきている。

もはや苦しくなるまで食べようとも思わない。

いつしか、栄養的にも量的にも、食のバランスは見事なまでに取れている…

おのが欲望をコントロールできるなどと自惚れないほうがよい。欲望はそんなに甘くはない。

欲望を無理に引き剥がしたり、欲望から目を背けたり、欲望がないフリを装ってみても、欲望は決しておまえから離れたりしない。

欲望に身を任せつつ、欲望の側が、おまえを解放してくれる時を待つのだ。

そのときは、必ず、必ず、訪れる。

だからそのときの訪れを信じて、食うのだ。ただひたすらラーメンと肉だけを。

ちなみに、7月15日に、新譜が出ます。内容はダイエットとは関係ありません。

オトホギ 3rdミニアルバム『リナシータ』 2016年7月15日 発売予定!

pjt-renascita