三年前の処女作「The Name of Divinity」

昔につくった曲を聴くと、何から何まで修正したくなる。だからなるべく聴かない。でも、さっき、つい聴いてしまった。三年前にオトホギを結成してはじめてつくって動画にしたこの曲。。何から何まで拙い。

ヤンスキ先生は初音ミクを主人公とした詩をはじめて書き(というか、歌詞というものを、おそらくはじめて書いたはず)、絵師は初音ミクなるキャラクターをはじめて題材にして絵を描き、わたしももちろん、初音ミクが歌ういうことの本質を解らないまま曲をつくりあげていった。調教も、アレンジも、ひとつひとつの音の鳴らし方も、恥ずかしい反省点がたくさんある。わたし同様に、絵師も作詞家も当時動画を手がけてくれた奴も、いまならもっといいものができるだろうに、って思うかもね。

でも、なんか、悪くないかも、とも思う。このタイミングでしかできない音が、絵が、言葉が、ちゃんと封じ込められているような気もする。少なくともわたしは、この曲が好きだし、この詩が好きだし、この絵が好きだし、この動画が好きだ。

うーん、酷いな、と思えることの方が、幸せかもね。

だって「こんな曲つくっちゃったら絶対越えられないじゃん」って思ったら、もう何もつくれないよね。ビートルズとか、あんな1stアルバムを作っておきながら、よくもまあ、あれだけ、それを越えるアルバムを作り続けられたよね、って、思うものね。